先に弥生小学校を考える会(以下、考える会と表記)は9月16日の函館市議会常任委員会で弥生小学校問題の再審議を求める陳情書を提出していましたが、この日の常任委員会及び総務常任委員会で弥生問題が取り上げられ、「再審議の必要がある」、との結論になった旨の連絡がありました。

ただ、陳情内容だけでは不備ということで、各専門家の意見をもっと反映した情報を陳情者に18日までに用意してもらい、それを検討の上で28日からの本議会で、解体の議決の廃案と保存再生決議の審理に入りたいという通達が議会からあった模様です。

傍聴者による審議の様子及び内容は以下の通りです。(以下、要約して掲載)

11人の議員と教育委員会の面々が議論を交わしていたが、 教育委員会は今までと変わらぬ答弁に終始。
しかし、審議してきた経緯や結論に至る耐震などの情報に、明らかな議論不足や、専門家の意見を請う事無く内輪だけで計画を進行してきた事が明らかになるにつれ、考える会の話を聞かずに、これ以上先へ進む事を議会は見過ごせない、との雰囲気に。
この間6時間、この問題で議会は混乱。(傍聴内容は以上)

改めて9月28日に総務常任委員会を開き、考える会の情報を元に、本会議に持ち込むか否かの決定が審議されるそうです。
議会に通れば専門家の招聘、公開実地調査の開催、考える会の意見尋問など、保存に向けた現実的な取り組みに入るようです。

以上、考える会からの連絡を元に、読者の方々と共有すべきと思われる情報を、原文意を変えない範囲での割愛と要約を行なった上で掲載しています。
尚、上の審議を傍聴された方で、もし内容等に相違がありましたらご連絡いただければ幸いです。

以下、2009.09.18に加筆

この審議を午後から傍聴された方から連絡をいただきました。
以下にその内容を掲載いたします。(要点のみ列記)

午後からの審議は開始が遅れ、始まったのは3時過ぎ。
審議内容も「異議なし」「異議なし」という緊張感に欠けたもの。
開会を待っている「考える会」の所に議会事務局の職員が来て、「耐震調査とリノベーションに関する詳しいデータを18日午前10時までに提出できるか」といった横着かつ悪意の感じられる提案を伝えた。
「考える会」はそれに同意し、議会事務局職員はそれを持ち帰って総務常任委員会の内部調整が執り行われ、再開となったものと推察。
その結果が異議なし異議なし、という結果に繋がったと推察。
「やれるものならやってみなさい」というスタンスと見え、委員長以下会の構成をみると、決して楽観できないという感想を持つ。

以上、第二の傍聴者の意見をお聞きでき、昨日「考える会」代表の文章で割愛した部分をここに改めて掲載することにしました。

お分かりのように決してスムーズにことが進んでいる訳ではなく、16日は朝から一日掛かりでダラダラとした審議を傍聴させられ、一日置いて、18日の午前10時までには議員が審議する為の資料を用意しろという、このようにどうせ出来ないだろうと高を括った陰湿で悪意に満ちた中で、ただ正義に向かって市民が行なっている勇気ある行動から決して目を背けないで欲しいと思います。

「考える会」代表の文章には、18日午前10時までに提出しなければならない資料内容に続いて、次のような本音が書かれていました。上の第二の傍聴者のご意見と重ねてみると良く分かると思います。(以下、原文のまま掲載)

「正直、これらの検証、概算は、本来市役所が行い、我々住民に説明すべき仕事です。
まるで寿司屋に行ってカウンター越しに、大将から自分でネタ釣ってきて、シャリ握って俺に食わせろ、と言われるようなものです。しかし、やらなければ議会が動かない以上、するしかありません。」

まだまだ割愛部分は多くありますが、現在水面下で進行中のものも多く、行政側に手の内を見せられない部分も多いことをご理解ください。
お分かりのように表面だけ見れば再審議に向かって動き出したかのように見えますが、まだまだ函館市一丸となった抵抗姿勢は変わりなく続いています。
これを打破できるのは函館市民一人一人がこの問題に目を向けること以外にはありません。
署名はどなたにも出来ると思います、署名の輪を広げるお手伝いをよろしくお願いいたします。

inserted by FC2 system